季刊analogは、国内唯一のアナログオーディオ専門誌。
今回の80号は、“人と物にまつわる物語”が盛りだくさんな一冊となっております。
Interview 指揮者
坂入健司郎
〝走り回れ! マエストロ!〟
ラ・フォル・ジュルネTOKYO2019音楽祭では、聴こえ方を確認するために、客席を走り回る姿がすこぶるフレッシュだった指揮者、坂入健司郎。現在35歳、ヘヴィな音楽リスナーでもあり、アナログLPも多数保有。そんな坂入のリスニングルーム兼仕事部屋を訪ねました。
Interview & Text by 薬師寺純平
〝お祖父ちゃんはレジェンドだった〟
DL-103を開発した祖父と孫の物語
巻頭企画は「DL-103を開発した祖父と孫の物語」。デノンのロングセラーMCカートリッジ「DL-103」を生んだ開発者である松田 等さん(91歳)のお孫さん、上杉優太朗さんが発信したTwitter投稿から始まった、祖父と孫の心温まる交流。世代を超えて受け継がれるアナログの力を感じさせてくれるストーリーです。8名の方によるコラム「DL-103と私」も散りばめ、DL-103が生まれた背景や存在意義についても考察しました。
Text by 林 正儀 他
レコード悦楽人
毎号恒例全国の「レコード悦楽人」を訪問する連載は今回、高井孝祐さん(上の写真)、志田 勝さんにご登場いただきました!
連続特集1
人気定番プレーヤー使いこなし大作戦!!
Technics SL-1500C REGA Planar2 mk2
空前のアナログブームのなか、ビギナーの方に薦めたいアナログプレーヤーといえば……自ずとこれだね、と言いたくなるモデルはだいたい決まっているのです。そんな人気定番プレーヤーを採り上げ、その性能を最大限に生かすための使いこなしを実践するというのがこの企画。アナログという世界はいろいろとやることがあって、それこそが醍醐味なのです。さて、今回採り上げたプレーヤーは英国REGAのPlanar2 mk2、テクニクスのSL-1500C。これらにいくつものオーディオアクセサリーを組み合わせて、最高の音を鳴らしてみました。ちなみにこの企画は連続特集。次号もまた別のビギナーズプレーヤーの使いこなしに迫ります。
Text by 小原由夫
特集
5万円台までのカートリッジ一斉比較
21 models text report
オーディオ製品が、世界情勢や材料費の高騰などにより高額化しているこのご時世。その一方で、アナログの世界はレコードブームが湧き起こり、リーズナブルな価格帯の製品が活況を呈しています。そこで今回、手軽で扱いやすいMMカートリッジ16モデルと、エントリークラスのMCカートリッジ5モデル、計21モデルを採り上げ、一斉試聴を行いました。テスターは炭山アキラ氏。決して廉価カートリッジと侮ってはいけないことがよくわかる一斉テストとなりました。
Text by 炭山アキラ
新連載 第1回 福田雅光コレクション
温故知新
全盛時代のカートリッジ技術と音質
音楽メディアといえばアナログLPだった1970〜80時代、カートリッジはありとあらゆる研究がなされていました。その頃の高級カートリッジがいま、ネット・オークションなどに時々出てきて、比較的手頃な価格で手に入る状況となっています。さて、ではそれらはどんな音がするのでしょうか? オーディオ評論家・福田雅光氏のコレクションから聴いてみます。
Text by 福田雅光
音楽とオーディオが大好きだった友達から
パラゴンを引き継ぎました
地元の友人が病気でなくなってしまったあと、レコードとオーディオの売却、処分を頼まれた金子 学さん(ベーレンプラッテ店主)。その中には、音が出なくなったJBLパラゴンがありました。大事な友人のものであり、価値あるものをどのようにしたか、修理、運搬の概要も含め、体験談を語っていただきました。
金子 学 談
連載 方形の宇宙
創刊の時からの連載、「方形の宇宙」。中に収録された音楽は評さず、ジャケットのみについて語るという連載で、いまもなお、とても人気の高い記事です。今号は夏らしい方形ジャケットが集まりました。
Text by クラシック編 江夏俊太郎、ロック・ポップス編 松井 巧、ジャズ編 武田清一(上掲)、フィルム・ミュージック編 大橋伸太郎
連載 新譜レビュー
アナログ誌は毎号、LP新譜の紹介も充実しています。発売された国内新譜はほぼ全て紹介したい! というスタンスで臨んできたアナログ誌ですが、ここ近年は、LPの新譜リリースがあまりにも増え、全て網羅することは難しい……しかしその分、新譜レビューページからはエネルギーが弾け出ています! 今号では山下達郎の『FOR YOU』、ビル・エヴァンスの『トレジャーズ』を大枠で紹介、それらを含め42枚の新譜レコードを紹介しています。
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