はじまりは職人の探求心と信頼から
2024年、メモリーテック社の商品開発の際に、アルバム『Another Answer』より「Sing Sing Sing」「竹田の子守唄」を提供。その後、カッティングエンジニア北村勝敏氏により7インチシングル盤がカッティングされ、黒盤サンプルが製作されました。北村氏曰く、「サンプル盤とのことで、通常よりはギリギリの攻めたカッティングをした。商品化されると分かっていたらここまではできない。」とのこと。今作は、そのときにカッティングされたラッカー盤から作られたスタンパーを使用しています。
サンプル盤の音は驚くほど素晴らしく、UHQCDでもお世話になっているメモリーテック社への音の信頼もあり、当時企画中だった新作アナログ盤のプレスを正式に依頼し、2025年7月に12インチアナログ盤『窓の向こうに&Another Answer』を発売、多くの反響をいただきました。
“偶然”という必然から生まれた出会い
シングル盤のご要望は以前からいただいておりましたが、制作条件を考慮し、いったんは見送っていました。ところが2025年8月末、メモリーテック社御殿場工場を見学した際、工場内に並ぶ黒盤・カラー盤・クリア盤のサンプルに出会い、なかでも“スーパークリア盤”の透明な美しさに強く惹かれ、その場でサンプル盤の製作を依頼。
9月、北村氏のカッティングルームにて黒盤とスーパークリア盤の試聴を行ったところ、どちらも見事な仕上がりで、音の個性が明確に表れていました。関係者一同、甲乙つけがたい魅力に驚き、悩んだ末、「両方を愉しんでいただく2枚組」として商品化を決定。
音の違いを楽しむ贅沢 限定400セット
一枚のスタンパーから作れる枚数はおよそ1,000枚といわれています。今回は品質を重視し、保障範囲内の枚数としてクリア盤400枚・黒盤400枚、計800枚(400セット限定)を制作しました。
同じ条件で作られた二つの盤。その違いの中に、“ささやかながらも大きな楽しみ”を感じていただける作品となっています。
(JellyfishLB 井筒香奈江)
【クレジット】
Vocal:井筒 香奈江 Kanae Izutsu
Piano:藤澤 由ニ Yuji Fujisawa
Electric Bass:小川 浩史 Hiroshi Ogawa
Guitar/Irish bouzouki:伊丹 雅博 Masahiro Itami
Percussion:大久保 貴之 Takayuki Okubo
Sound Producer & Recording Engineer:高田 英男 (MIXER'S LAB)
Cutting Engineer:北村 勝敏 (MIXER'S LAB)
Record Pressing:メモリーテック株式会社
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