8つのテーマによって、劇的な生涯を辿る、
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集 いよいよ下巻発売
2023年下巻3月25日発売
ピアニストにして文筆家・研究者でもある鐵 百合奈による、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集の下巻が発売されます。
この全集(上下巻、各5CD)は美竹清花さろん(東京・渋谷)で開催された8回にわたるベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全曲演奏会と並行して録音されました。
鐵 百合奈自身による曲の解説は好評で、ピアニストと研究者の複眼的な視点から、曲の分析にとどまらず、演奏解釈の根拠や背景を、運指の提案も含めて具体的に示しており、ピアニストは言うにおよばず、指揮者を筆頭とするすべての演奏家や、研究者、音楽愛好家にとっても、CDの演奏を聴き、読むことでベートーヴェンの核心に近づくことができる画期的な全集の完成です。
収録のホールは上下巻6会場ですが、下巻では東京オペラシティ コンサートホールと最終録音ではオーブン間もない桐朋学園宗次ホールで収録しているのも聴き所です。
上、下巻とも5枚組特製ケースを使用しています。(販売元情報)
<内容>
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全曲集 下巻
Disc1
『精神(Spirit)』
● 第29番変ロ長調 Op.106『ハンマークラヴィーア』
● 第19番ト短調 Op.49-1
● 第20番ト長調 Op.49-2
Disc2
● 第7番ニ長調 Op.10-3
『歌のかなた(Beyond the Song)』
● 第9番ホ長調 Op.14-1
● 第10番ト長調 Op.14-2
● 第30番ホ長調 Op.109
Disc3
● 第24番嬰ヘ長調 Op.78『テレーゼ』
『いずこへ(Whereto)』
● 第16番ト長調 Op.31-1
● 第18番変ホ長調 Op.31-3『狩り』
Disc4
● 第17番ニ短調 Op.31-2『テンペスト』
● 第31番変イ長調 Op.110
『幻想(Fantasy)』
● 第13番変ホ長調 Op.27-1
Disc5
● 第14番嬰ハ短調 Op.27-2『月光』
● 第25番ト長調 Op.79
● 第32番ハ短調 Op.111
鐵 百合奈(ピアノ)
録音&使用ピアノ:
『精神(Spirit)』
2020年12月、東京オペラシティ コンサートホール/スタインウェイD-274
『歌のかなた(Beyond the Song)』
2021年4月、三鷹市芸術文化センター「風のホール」/ベーゼンドルファー275
『いずこへ(Whereto)』
2021年12月、三鷹市芸術文化センター「風のホール」/ベーゼンドルファー275
『幻想(Fantasy)』
2022年2月、桐朋学園宗次ホール/ベーゼンドルファー290 インペリアル
豪華解説書 44P
1. 終わりなき挑戦(2)・・・土田英三郎(東京藝術大学 名誉教授:音楽学)
2. ベートーヴェン/ピアノ全集完結に寄せて・・・鐵 百合奈
3. PROGRAM NOTES・・・鐵 百合奈
【鐵 百合奈 Yurina Tetsu, piano】
2019年、N&FよりデビューCD「シューマン:ピアノ・ソナタ3番、ブラームス:左手のためのシャコンヌ」をリリース。「レコード芸術」で準特選盤、毎日新聞で特薦盤となる。2021年には2枚目のCD「シューマン:ピアノ・ソナタ2番,1番」が、「レコード芸術」で準特選盤、毎日新聞で特薦盤、「音楽現代」などで推薦盤となる。2019年からベートーヴェンのピノ・ソナタ全曲演奏シリーズを「美竹清花さろん(現・渋谷美竹サロン)」で開催、NHKからドキュメンタリーが放映される。 並行してソナタ全曲録音を行い、2022年3月に《ベートーヴェン ピアノ・ソナタ全曲集上巻》(CD5枚組) が発売され、「レコード芸術」で特選盤となる。多くのリサイタルを開くほか、読売日本交響楽団、東京交響楽団、広島交響楽団などオーケストラとの共演も多い。三井住友海上文化財団の派遣アーティストとしても全国各地で演奏活動を行っている。第86回日本音楽コンクール第2位、岩谷賞(聴衆賞)、三宅賞。第4回高松国際ピアノコンクール審議員特別賞。 第20回日本クラシック音楽コンクール高校の部第1位、グランプリ。第11回大阪国際音楽コンクール、第14回ローゼンストック国際ピアノコンクール、各第1位。2015年、皇居内桃華楽堂において御前演奏を行う。2017年度香川県文化芸術新人賞。ヤマハ音楽振興会、よんでん文化振興財団、岩谷時子 Foundation for Youth、宗次エンジェル基金より、奨学金の助成を受ける。学術面では、論文「『ソナタ形式』からの解放」で第4回柴田南雄音楽評論賞(本賞)を受賞、翌年「演奏の復権:『分析』から音楽を取り戻す」で第5回同本賞を連続受賞。東京藝術大学附属音楽高等学校、同大、同修士課程、同博士後期課程を修了、論文「演奏解釈の流行と盛衰、繰り返される『読み直し』:18世紀から現在に至るベートーヴェン受容の変遷を踏まえて」で博士号を取得。2020 年に桐朋学園大学院大学専任講師に就任。(販売元情報)