独自の物憂げな世界観で、オーディオファンに癒しの歌声を届けるシンガー・井筒香奈江。彼女のカバーアルバム「時のまにまに」シリーズは、イベント等でもしばしば活用されるオーディオファンのレファレンス音源として高い人気を誇っている。そんな『時のまにまに』の初期作品4作品が、新たにUHQCDとして発売され、UHQCD化にあたり、96kHz/24bitで録音されたオリジナルマスターから “eilex HD Remaster” 技術を使って192kHz/32bitにアップサンプリング、そのデータから新規に44.1kHz/16bitのCDマスターを制作している。一旦アップサンプリングを行うことで、そのままCDマスターを作るよりも音質的に有利だというアイデアは、『リンデンバウムより』でエンジニアを務めた篠田健二さんによるものだという。 (2019/4/17発売)
『時のまにまに IV 時代』:
UHQCD+eilex HD remaster! ! 独自の音世界を築き、多くの音楽ファンや音に拘るオーディオマニアを魅了し続ける井筒香奈江。 各地で売上げ記録を樹立する井筒のソロアルバム『時のまにまに』シリーズ第4弾!
独自の音世界を築き、多くの音楽ファンや音に拘るオーディオマニアを魅了し続ける井筒香奈江。 各地で売上げ記録を樹立する井筒のソロアルバム『時のまにまに』シリーズ第4弾! 深く儚い優しさを纏う井筒の声が、そっとリスナーに寄り添います。研ぎすまされたアレンジで、名曲達の知られざる魅力を引き出す手腕も健在。レコーディングメンバーは、ジャズピアニストとして活躍する藤澤由二とクリエーションのベーシスト小川浩史。この2人は井筒が長年大切に育んできたライフワーク・バンド『LaidbacK』のメンバー。『静かに流れる時間(とき)の中で、貴方のそばに居たい』という、井筒のメッセージをお届けします。
今回で4作目となる「時のまにまに」シリーズは、懐かしのJPOPカバーという作品でありながら、なぜかジャズ専門の当店で何年間も売れ続ける謎のCDである。ここだけの話、メジャーなジャズの新譜よりも売れてしまうのだ。でも、ジャズ的なテイストはほとんどないし、意図も感じられない。「なんだかしらないけど、試聴コーナーに置いたら最後、どんどん売れていく」という不思議なシリーズなのだ。謎に包まれながら、新作をじっくり聴いてみた。なによりも、井筒香奈江は謎の歌手だ。まさかの選曲と大胆な解釈。あわや放送事故かと思うほどギリギリまで音数を絞り、ふわふわとどこかへ行ってしまう。聴き手は慌てて追いかけながら、見失うまいと微かな音の瞬きまで耳をこらす。追いかけるほど逃げてしまうのかと思えば、簡単に捕まる。そしてまた、そっと歌い始めるのだ。感度MAXになっているあなたの耳元で。これはやられちゃいますね・・・(笑)、抵抗は無意味です。
vocal 井筒香奈江 Kanae Izutsu
piano 藤澤由二 yuji fujisawa
electric bass 小川浩史 hiroshi ogawa
【Tracks】
1 時代 (作詞作曲:中島みゆき) 中島みゆき
2 オリビアを聴きながら (作詞作曲:尾崎亜美) 尾崎亜美
3 ガラス越しに消えた夏 (作詞:松本一起 作曲:大沢誉志幸) 鈴木雅之
4 想い出のスクリーン (作詞:三浦徳子 作曲:八神純子) 八神純子
5 かもめはかもめ (作詞作曲:中島みゆき) 中島みゆき
6 主人公 (作詞作曲:さだまさし) さだまさし
7 ラストワルツ (作詞作曲:L.Reed/B.Mason 訳詞:松島由佳)ペギー葉山
Recorded & Mastered 川瀬真司(Gumbo Studio)
Hi-res Remastered 堀部公史(Beat&Voice/eilex HD Remaster)
Remastered 篠田健二(Studio Lindenbaum)、上田隆志(亀吉音楽堂)