決定的名盤
夢の共演による夢のショスタコーヴィチ
【収録曲】
ショスタコーヴィチ(1906-1975):
・ピアノ協奏曲 第2番 ヘ長調 作品102
・ヴァイオリン・ソナタ op.134
・ピアノ協奏曲 第1番 ハ短調 op.35
アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ)
イザベル・ファウスト(ヴァイオリン/ヴァイオリン・ソナタ)
イエルーン・ベルワルツ(トランペット/協奏曲第1番)
マーラー・チェンバー・オーケストラ(協奏曲)
テオドール・クルレンツィス(指揮/協奏曲)
録音:2010年10,11月&2011年3月
★メルニコフが弾く、ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲。ハルモニア・ムンディ・フランス・レーベルからハイレゾ音源の提供を受けて、SACDリマスタリングを施した、日本独自企画のリリースです。カップリングにはイザベル・ファウストと共演したヴァイオリン・ソナタも収録された、決定的名盤です。
★こだわり派のメルニコフはショスタコーヴィチの自作自演盤を研究し、独奏・オーケストラともにテンポ、フレージング、表現にいたるまで、似ているところが随所にあるほど影響を受けています。とは言っても、単なるコピーではなく、独自性は横溢し、新鮮さも欠けていません。ヴァイオリン・ソナタでも、共演のファウストとともに、オイストラフがショスタコーヴィチのピアノで1968年にプライヴェート録音した音源を聴き、目から鱗が落ちたとのこと。たしかに背筋の凍るような緊張感と不思議な美しさは自演にそっくりですが、セッション録音ゆえ、そしてこのたびのSACD化により、その凄みは倍増され、ちょっと人間業とは思えません。
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