Venus Audio Grade SACD Selection Vol.2 by Yoshiyuki Ishida (SACD-Hybrid) SACD_VHGD-10022
オーディオ評論家・石田善之氏がヴィーナスレコードの作品から厳選した10曲を1枚のアルバムに収録しました。SACDハイブリッド仕様です。
(c) オーディオ評論家・石田善之氏
音楽が良くて録音も良いというのがこの選曲のポイントとなっている。美味しい食事をとった後でも、美術館で名画を堪能した後でもなにか心が洗われるような満足感があるのと同じで、良い音を聴いた後でも独特な快感が味わえる、そういう音を追求するのがボクの目指すオーディオであり、そういう行為を「オーディオ鑑賞」と表現している。
その良い音にジャズが加われば、その快適度は2倍にも3倍にもなろうというものだ。今回もそうした「快適の素」を選び出した。曲を聴いていても実は曲の味わいと同時に音そのものを味わっているわけで、スピーカーを前にして十分な音量で聴くジャズは「ながら」のジャズではなく真っ向から対峙して聴いてしまう。これが本当の「ジャズ鑑賞」であり、「オーディオ鑑賞」である。
膨大なVENUSのアルバムからたった10曲を選び出すのは容易な作業ではなかった。同様なことは創立30周年の記念アルバムでも行ってきたが、それに重なる曲は避け、まず演奏グループを選び出し、そのアルバムの中からより音としての味わい深い曲を選び出した。そこには録音としての音の鮮度感、楽器やマイクとの距離からくる音の輪郭感、そして響き感とのバランスの良さがあり、演奏の音色をより素晴らしいものにしてくれる。(ライナーノーツより抜粋)
【収録曲】
悲しき天使 / ジェリー・ウェルダン・カルテット
2. But Beautiful 《 J. Burke - J. Van Heusen 》 6:12 / Barbara Carroll Trio
バット・ビューティフル/バーバラ・キャロル・トリオ
ジャンゴ / サー・ローランド・ハナ・トリオ
4. Scenes From Childhood - op15 #1 《 Schumann 》 5:44 / Richie Beirach Trio
子供の情景~作品15#1 / リッチー・バイラーク・トリオ
5. Besame Mucho 《 C. Velazquez 》 6:59 / Barney Wilen Quintet
ベサメ・ムーチョ / バルネ・ウィラン・クインテット
6. Nuages 《 D. Reinhardt 》 5:28 / Ken Peplowski Gypsy Jazz Band
ヌアージュ / ケン・ペプロフスキー・ジプシー・ジャズ・バンド
7. Miss Bo 《 G. Basso 》 4:23 / Gianni Basso And Renato Sellani
ミス・ボー / ジャンニ・バッソ & レナート・セラーニ
8. Ghost In This House 《 A. Kraus 》 4:03 / Simone
ゴースト・イン・ジス・ハウス / シモーネ
9. Scandia Skies 《 K. Durham 》 6:16 / Vladimir Shafranov Trio
スカンディア・スカイ / ウラジミール・シャフラノフ・トリオ
10. Tin Tin Deo 《 D. Gillespie 》 8:03 / Cesare Mecca
ティン・ティン・デオ / チェザレ・メッカ

