アントン・ブルックナー:交響曲全集 / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(9SACD Hybrid)_KKC 6386/94

2021年7月中旬発売。発売後順次発送致します。
12,000  (税込)
(税抜 10,909 )
SACD_KKC 6386/94
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2009 年から 2019 年にかけて、ベルリン・フィルで演奏されたブルックナーの交響曲 9 曲を、8 人の巨匠指揮者によって演奏された全集。ブルックナー没後 125 年記念、 CDプレーヤーで再生可能なSACD ハイブリッド盤9枚組での発売です。

演奏:
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 小澤征爾(指揮:第 1 番)
パーヴォ・ヤルヴィ(指揮:第 2 番)
ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮:第 3 番)
ベルナルド・ハイティンク(指揮:第 4,5 番)
マリス・ヤンソンス(指揮:第 6 番)
クリスティアン・ティーレマン(指揮:第 7 番)
ズービン・メータ(指揮:第 8 番)
サー・サイモン・ラトル(指揮:第 9 番)

録音:2009 ~ 2019 年、ベルリン、フィルハーモニー(ライヴ)


DISC1
交響曲第 1 番ハ短調(1865/66リンツ版) 49’18 小澤征爾(指揮)
録音:2009年1月29-31日

●ベルリン・フィルは、この小澤征爾との演奏に至るまで、四半世紀この作 品を演奏していませんでした。ブルックナーはこの交響曲を「小生意気な娘」 と呼んでいたとも言われています。彼は当時 40 代前半で交響曲の作曲に 着手し始めたときでしたが、すでにその響きはブルックナー独自の語法が 見え隠れし、後年の大成を予見させる作品と言えるでしょう。

DISC2
交響曲第 2 番ハ短調(第 2 稿 1877 年版) 56’38 パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)
録音:2019 年 5 月 23-25 日

●第 2 交響曲にも初期作品ながら、すでにブルックナーの個性は横溢して います。パーヴォ・ヤルヴィの指揮によって表現されたドラマティックな緊 張感と抒情的な美しさは聴きものです。

DISC3
交響曲第 3 番ニ短調(1873 年版初稿) 63’25 ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)
録音:2017 年 12 月 8-10 日

● 1873 年に初稿が完成した第 3 交響曲。ワーグナーに献呈されたことから 「ワーグナー交響曲」の愛称をもちます。しかし 1874 年にウィーン・フィルから初演を拒否されたことから最初の校訂作業が行われ第 3 稿まで存在し ます。ブロムシュテットは、20 世紀中頃から見直されるようになった 1873 年 初稿版を取り上げています。

DISC4
交響曲第 4 番変ホ長調《ロマンティック》(1878/80 年) 68’30 ベルナルド・ハイティンク(指揮)
録音:2014 年 3 月 13-15 日

●ブルックナーの交響曲の中でもっとも演奏される第 4 番。冒頭のホルンを はじめ、美しい旋律に溢れています。ハイティンクは、何十年にもわたりベ ルリン・フィルとブルックナーを指揮してきました。この録音は、1996 年以 来 18 年ぶりのベルリン・フィルとこの昨品を演奏となりました。

DISC5
交響曲第 5 番変ロ長調 74’42 ベルナルド・ハイティンク(指揮)
録音:2011 年 3 月 10-12 日
●第 5 交響曲は、ブルックナーの生涯の中で、作曲家としても、私生活の面 でも、困難な時期を象徴する楽曲です。作品は作曲家としての実力を示す 精緻な対位法とブルックナー自身の深い信仰心をあらわす神聖なコラール という構成。ハイティンクは、厳格な書法と壮大なスケールをもつこの作品 を、忠実に演奏しています。

DISC6
交響曲第 6 番イ長調 54’18 マリス・ヤンソンス(指揮)
録音:2018 年1月25-27日

●第 6 交響曲は、第 2,3 楽章のみが先に公開演奏されました。しかし部分 初演の成功があったのにもかかわらず、全曲初演されたのはブルックナー の死後でした。ベルリン・フィルと幾多の共演経験のあるマリス・ヤンソン スですが、意外にもこの公演がベルリン・フィルとともにブルックナーを演 奏した初の公演でした。オケとの呼吸もぴったりで、円熟味たっぷりの深 い表現の演奏に魅了されます。

DISC7
交響曲第 7 番ホ長調(1885 年版) 70’32 クリスティアン・ティーレマン(指揮)
録音:2016 年 12 月 15-17 日

● 1884 年 12 月にライプツィヒで初演されたこの第 7 番。初演は大成功を おさめ、この成功がブルックナーにさらなる作曲家として名声をもたらすこ ととなります。美しい旋律と色彩豊かなオーケストレーションにより、現代 でも演奏機会の多い作品です。ティーレマンはこれまでに第 4 番、第 8 番 とベルリン・フィルと演奏してきましたが、この第 7 番は高い集中力と圧倒 的な完成度でベルリンの聴衆を沸かせました。

DISC8
交響曲第 8 番ハ短調(1890 年版) 81’14 ズービン・メータ(指揮)
録音:2012 年 3 月 15-17 日

● 2019 年の来日公演でも披露されたメータ指揮による第 8 交響曲。1892 年 12 月にハンス・リヒター指揮ウィーン・フィルによって初演され大成功 を収めました。ブルックナーが完成させた最後の交響曲であり、最高傑作 と評価の高い交響曲。曲の長さ、多彩な展開、圧倒的なクライマックスと あらゆる意味でこれまでの作品を上回っています。ブルックナーの強烈な 個性が作品に溢れんばかりのエネルギーを与えています。メータもこの大 作でも円熟の名演奏を聴かせてくれます。

DISC9
交響曲第 9 番ニ短調 (サマーレ、フィリップス、コールス、マッズーカ による 4 楽章完成版/1985-2008 年・2010 年改訂) 77’09 サー・サイモン・ラトル(指揮)
録音:2018年5月26日

●未完の大作、第 9 交響曲。終楽章が未完のまま 1896 年に作曲者は亡 くなっています。第 3 楽章までの演奏も多くありますが、ラトルはここで、 1983 年から 2010 年にかけて完成した補筆版を使用した 4 楽章版を演奏 しています。サマーレ、フィリップス、コールス、マッズーカという 4 人の作 曲家と音楽学者による非常に複雑な工程を経て完成した当版に、ラトルも 大いに満足し、2011 年、2012 年にベルリン・フィルと取り上げ大きな話題 となりました。そしてラトル最後のシーズンで再演を希望し、ここに録音さ れました。