<オーディオアクセサリー194号付録音源の収録オリジナルアルバム>
巧みな構築と壮大なフィナーレ
坂入健司郎の読響デビュー・ライヴ!
【収録曲】
モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』 序曲
ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 Op.68
坂入健司郎 (指揮)
読売日本交響楽団
ライヴ録音:2022年4月29日/読響創立60周年記念 甲府特別演奏会 YCC県民文化ホール(山梨県立県民文化ホール)
★2022年に行われた「読響創立60周年記念 甲府特別演奏会」のライヴ録音です。指揮はこれが読響との初共演となった坂入健司郎。王道の管弦楽レパートリーをとりあげ正面からじっくりと組み立てていった演奏で、オーケストラと指揮者双方の長所が見事に混じりあっています。精緻なバランスを維持しながらも音楽が大きくふくらんで発展していくブラームスは充実の聴き応え。
★「じつに流れがいいブラームスだった。第1楽章の序奏は、淀みないテンポにより主部との連結もスムースだ(序奏の動機が発展して主題旋律を作り出すという道筋の強調)。そして、歌謡的な旋律ではオーケストラに気持ちよく歌わせ、ハーモニーも立体的にふくらます。第2楽章でも、よく旋律を歌わせているのがわかる。第3楽章は、慎重なバランス作りの結晶だ。スケルツォ部後半のリズムの踊らせ方もいい。終楽章も、沸騰することなく、冷静に組み立てていく。その先にあかあかと浮かび上がる巨大なコーダ。」(鈴木淳史/ライナーノートより)
【アーティスト】
〇坂入健司郎(指揮)
神奈川県川崎市出身。慶應義塾大学経済学部卒業。指揮を井上道義、小林研一郎、三河正典、山本七雄の各氏に、チェロを望月直哉氏に師事。また、ウラディーミル・フェドセーエフ、井上喜惟から多くの助言を受けている。2008年には東京ユヴェントス・フィルハーモニーを結成。J.デームス、G.プーレ、舘野泉など著名なソリストを迎え、一方、数多くの作品の日本初演・世界初演も行なっている。16年、新鋭のプロフェッショナルオーケストラ・川崎室内管弦楽団の音楽監督に就任。18年には東京シティ・フィルに初客演、オルフの「カルミナ・ブラーナ」を指揮し、公演を成功に導いた。
20年、日本コロムビアの新レーベルOpus Oneよりシェーンベルク「月に憑かれたピエロ」をリリース。他にも多くの録音を発表しており、「レコード芸術」誌の特選盤に選出されるなど高い評価を得ている。これまでにモンテカルロ・フィル、NHK響、読売日響、日本フィル、新日本フィル、神奈川フィル、仙台フィル、山形響、群馬響、名古屋フィル、セントラル愛知響、愛知室内、大阪フィル、大阪響、京都市響、兵庫芸術文化センター管、九州響などと共演、或いは共演予定。
【SPEC】
〇レーベル:ALTUS
〇品番:ALT-532
〇ジャンル:クラシック交響曲
〇価格:オープン価格
〇形態:CD
〇付属品:国内製作・日本語帯・解説付