カートは空です
これは実に、類い稀な歌曲集である─池辺 晋一郎
宮本 益光(バリトン)
宮本 益光(バリトン)
加藤 昌則(ピアノ)
﨑谷 直人(ヴァイオリン)※
作曲家・加藤昌則と歌っている宮本益光は東京藝大の同期だ。加えて、ここで作曲家はピアニストでもあり、歌手は詩人でもある。(中略)
加藤昌則という仲介者を経て自作を声に乗せることができている宮本益光は、まことに稀有な演奏家だ。「もしも歌がなかったら ゲーテは詩なんて書かなかっただろう」という自身の言葉(「もしも歌がなかったら」)の「ゲーテ」は、「私」と置換してもいいのである。微妙な音色の変化を含ませつつ、すべての曲に真正面から取り組む「詩人の歌唱」には、ただ感嘆。見事というほか、ない。池辺 晋一郎(ライナーノーツより)
加藤昌則という仲介者を経て自作を声に乗せることができている宮本益光は、まことに稀有な演奏家だ。「もしも歌がなかったら ゲーテは詩なんて書かなかっただろう」という自身の言葉(「もしも歌がなかったら」)の「ゲーテ」は、「私」と置換してもいいのである。微妙な音色の変化を含ませつつ、すべての曲に真正面から取り組む「詩人の歌唱」には、ただ感嘆。見事というほか、ない。池辺 晋一郎(ライナーノーツより)
【収録曲】
加藤昌則:
魔女の住む街
祈りの街
城壁となって
落葉 ※
俺らの町の数え歌
桜の背丈を追い越して
詩がある
そこにある歌
彦星哀歌 ※
ここで歌うだけ
レモン哀歌
さくら
「ME」より 哀歌 ※
「花と鳥のエスキス」より
ぼくの空
あたらしい日がくるたびに
「名もなき祈り」より
空に
今、歌をうたうのは
もしも歌がなかったら
平和へのソネット
またね、またね
録音:2021年9月14-16日横浜市・栄区民センターリリス にて収録
音楽ジャンル:
クラシック
レーベル:
オクタヴィア・レコード
ソフトフォーマット:
CD