季刊analogは、国内唯一のアナログオーディオ専門誌。アナログオーディオと人と物にまつわる物語を紹介しております。84号の表紙は、日本への輸入が再び始まったトーレンスのモデルTD1500です。84号はこのトーレンスTD1500の試聴記のほか、「音のプロが選ぶ“音のいいレコード”BEST100」という保存版的特集、「リーズナブルな良作を探せ〜MMカートリッジ実力診断」特集など盛りだくさんな内容に仕上げました。ぜひお手に取ってお読みください。
Interview
日本モダンガール協會・淺井カヨ、音楽史研究家・郡修彦の
アナログ・ライフ
生活全般にわたって“アナログ”的なものを大切にして暮らしているご夫婦のお宅を訪ねました。大正末期から昭和初期の時代を愛する、日本モダンガール協會代表の淺井カヨさんと、音楽史研究家の郡 修彦さんです。建築、道具、衣服、音楽再生にわたって、原理や素材が身体的にしっくりくるものを探し集めている様子をレポートいたします。
インタビューと文/飯田有抄 フォト/amigraphy
好評連載
レコード悦楽人登場
及川浩昭さん、ハンス・ティーグラーさん(下の写真)
総力特集
プロが選ぶ名盤 「あなたの“音のいいレコード”はなんですか?」
音のいいレコード BEST100
アナログレコードを聴く愉しみとして、「音のいいレコードとの出会い」があります。音にこだわるレコード友達や、オーディオのイベントなどで、流行りとは遠く、演奏しているアーティストの名前も知らず、自分の守備範囲のジャンルでもないのに、その音の良さに忘れられないほど感動した体験はありませんか? 音のクオリティと、音楽のクオリティが一体化されたレコードたちがあり、それに魅せられる。そんな体験こそ、オーディオという趣味の入り口といえるでしょう。本誌がお届けするのは、このようなオーディオ誌ならではの“音”にフォーカスした名盤ガイドです。オーディオイベントでのデモンストレーションで、感動を巻き起こしていると評判のメーカーや商社の方々やオーディオライターの方々に「あなたの“音のいいレコード”はなんですか?」というアンケートを取り、1枚1枚の聴きどころを綴っていただきました。
選・文/オーディオライター、オーディオ業界のメーカー、商社の方々
特集内では真保安一郎さんによる「20万円越えの初盤 VS 数千円のレイト盤」の差を、カートリッジのグレードで埋められるか、という実験も行いました。必読です!
特集
リーズナブルな良作を探せ
現代MMカートリッジ実力診断
初心者向けはMM型でマニア向けにはMC型、あるいはMM型は安価でMC型は高価。確かにそんなふうにくくられていた時代がありましたが、現代のMM型カートリッジはその立ち位置を大きく変えています。そこで、現代MM型カートリッジ19モデルを一定条件で一斉テスト。併せて、負荷容量の調整などMM型カートリッジの使いこなしや、MMカートリッジの代表モデルについての深掘りを行いました。MM型カートリッジは、70年代のアナログ全盛期の認識の範疇ではもはや通用しない次元にあるのです!
好評連載 第84回
アナログレコードのジャケットを語る
方形の宇宙
レコードに収録された音楽の内容ではなく、純粋にレコードジャケットについて語るというエッセイです。季刊analog創刊号より毎号、大人気の好評連載です。
選・文/クラシック編:江夏俊太郎、ロック・ポップス編:松井 巧、ジャズ編:武田清一、フィルムミュージック編:大橋伸太郎
好評連載 第2回
セッティング・バイブル
カートリッジをヘッドシェルに取りつけるのは、ネジと、リードワイヤで両者を繋がなくてはなりません。今回は、その接続に関して見過されがちなパーツの「サイズ問題」について照らしました。アナログレコード再生は、微に入り細を穿った調整が必要です。小さなことの積み重ねで良い音を実現させましょう!
文/石峯篤記
第56回
Retro-Future〜古くて新しい、もうひとつのヴィンテージオーディオ
Tru ~sonic/Eames
ヴィンテージといえば、アルテックやタンノイなどが誌面にとり上げられる機会が多いですが、当時、これらの老舗と肩を並べる他の多くのブランドがありました。ヴィンテージショップ「アトリエJe-tee」では、音質はもちろん、デザインにもこだわった「もうひとつのヴィンテージ」を数多く紹介しています。今回は特別編としてあの偉大なデザイナー、チャールズ・イームズが手がけたトゥルー・ソニック社のスピーカーについてご紹介します。
文/岡田圭司(アトリエJe -tee)
好評連載 第2回
真保安一郎の「あなたの愛聴盤拝見します」
アナログ盤を愛し、アナログ盤に囲まれて幸せに暮らしている方のお宅に上がり込み、もっとも愛している盤を見せてもらう企画です。今回はレコードコレクターの吉田一廣さんのお宅を訪ねました。
文/真保安一郎