季刊analogは、アナログオーディオと人と物にまつわる物語を紹介する、国内唯一のアナログオーディオ専門誌です。記事は全てオールカラーお届けしております。今回の77号は、注目の新製品とレコード愛がテーマ。まず巻頭にてご紹介するのは、「ダイレクトカップル型カートリッジ」「この秋の新鋭アナログプレーヤー 」。そして音楽愛に溢れた総力特集は「お宝レコード」!! そして「モノラルレコード再生のたしなみ」です!! モノラル特集の方もレコード愛たっぷり。ぜひお手に取ってお読みください。
***【お詫びと訂正1】***
誤解を招く記述、画像を掲載し、深くお詫び申し上げます。
本文
誤)ドリス・デイが1948?49年にコロンビア・レコードに録音した「ユー・アー・マイ・スリル」を聴いてみます。」
↓
正)ドリス・デイがバディー・クラークと1948年にデュエットした録音「コンフェス」を聴いてみます。」
画像とキャプション
正)
ドリス・デイwithバディー・クラーク
Confess
Columbia 38174
1948年録音
コロンビア・レコードのSP盤です。イコライザーカーブは原文記載のとおりAM78 1945?です。
******【お詫びと訂正2】******
上記記事中148ページに間違いがありました。バリレラ RPX046のキャプションを下記の通り訂正いたします。
誤解を招く記述、画像を掲載してしまったことを、お詫び申し上げます。
誤)針を回転させてSP/LP/EPを再生可能。
↓
正)針を回転させてSP/LP/EPを再生可能なものがあるが、これは針を交換するシングルバトンタイプ。
******【お詫びと訂正は以上】******
巻頭特別レポート
超マニアック!! フィデリックスから待望の
ダイレクトカップル型カートリッジ がついに登場?
そのマニアックかつ独創的な製品作りが、高い支持を得ているフィデリックスから、
ついに空芯MCのダイレクトカップル型カートリッジMC-F1000が登場しました。
ハードルの極めて高いその製品化へどう挑み、どんな独創を盛り込んだのか、
そして気になる音は。中川伸氏を迎えて、技術ポイントを伺いつつ試聴を行ったレポートを角田郁雄氏がお届けします。
往年の銘機MC -L1000との特徴の差についても言及しております。
この秋の新鋭アナログプレーヤー
この秋にリリースされるアナログプレーヤーが出揃いました。各社それぞれのアプローチで、進化を加速させている最新鋭のアナログプレーヤー達です。
LUXMAN PD-191A 山之内 正
ESOTERIC Grandioso T1 角田郁雄
VERTERE SG-1 MK2 角田郁雄
ELAC MIRACORD 80 井上千岳
レコード悦楽人Special 赤塚りえ子さん
現代美術家であり、故・赤塚不二夫氏のご息女である赤塚りえ子さんが、田口音響製作所の スピーカーを堂々と据えた地下のリスニングルームで、夜な夜なエレクトロニック・ミュージックを楽しんでいるとのことで取材させていただきました。
この世の物事に「意味なんかない」として破壊的ギャグを貫いた父・ 赤塚不二夫氏の影響か、りえ 子さんの音楽の聴き方も半端なく異次元。
りえ子さんの著書『バカボンのパパよりバカ なパパ』の構成を担当し、親交の厚い音楽ライター、今村守之氏にレポートしていただきました。
このほかレコード悦楽人 伊藤慎一さん、髙橋賢次郎さん
音良し、演奏良し
特集 お宝レコード
あなたにとって「お宝」レコードとは何でしょうか……? レア盤? オリジナル盤? いや、価値基準は自由だけれど、オーディオ愛好家ならば、 音が良く、演奏も良く感動させられたレコードこそが、大切なお宝だと思います。
さて、本誌76号のアンケートで「あなたのお宝レコード」を質問したところ、熱い回答が集まりました。
今回はそんな「皆のお宝」を発表するとともに、オーディオ業界の名盤探し名人や 錚々たるレコードコレクターにとってのお宝盤をご紹介。 さらには、音の良いレコードというものが、 その作られた時代と録音技術、録音エンジニアなどと 密接に関わってきたことにもスポットを当ててみました。
読者が選んだお宝名盤
お宝名盤探し名人が選んだお宝レコード 福田雅光、坂口昌司、江夏俊太郎、三上剛志
臼井ミトンのアナログ狂想曲特別編 “良い音”ってなんだ? ~その時代、その時代を象徴する音作り
オーディオ評論家がお宝レコードを現代カートリッジで聴いてみた!! 山之内 正 、角田郁雄
ウィルキンソンを聴く~ 名エンジニアが録音したお宝レコード 黒崎政男、山之内 正
日本のオーディオ
GREY 阿部昌和氏
今回の日本のオーディオにご登場いただくのは、千葉県銚子市でトーレンスのアナロ グプレーヤー「TD124」の修理・メンテナンスを行うグレイオーディオ を主宰している阿部昌和氏です。阿部氏はオーディオ事業を始める前は、ヨーロッパから 貴重なアナログレコードを輸入し販売するレコード販売事業も営んでおり、グレイリスト(19993年1月?2012年11月)と呼ばれる膨大なリストを 通信販売用カタログとして作成していました。そのグレイリストをまとめた書籍が本年5月に刊行されました。ここでは、阿部氏がどのような経緯でオ ーディオとbrクラシック音楽に向き合ってきたのかその物語をお届けいたします。
飯田有抄のゼロから始めるアナログオーディオ
実践! カートリッジ交換「いざ、取りつけに初挑戦!!」
飯田有抄、井上千岳
クラシック音楽ファシリテーターの飯田有抄さんが、井上千岳さんから教わって、レコードの奥深い魅力を追求する本連載。今回のテーマはカートリッジの取り付けです。リードワイヤーは赤、白、緑、青の端子がついていますが、それらを接続するヘッドシェルの端子の色分けは、どのシェルでも同じだけれど、カートリッジの出力側はカートリッジごとに違う配置だって知っていましたか?? おっかなびっくり取りつけにチャレンジしつつ、最後には音出し成功した飯田さんのレポートをお届けいたします。
特集 モノラルレコード再生のたしなみ
LPレコード黎明期、レコードは皆、モノラル録音によるモノラル盤でした。
その頃の音楽の記録をなるべく良い音で聴きましょう、というのが本企画です。
まず必要なのは、モノラルカートリッジ。今回の特集では、いま一度モノラルレコードの構造やステレオ盤との違いについての解説を。
そして試聴編では上限を30万円までに限定して、編集部が選んだ現行モデルを井上千岳氏と石原 俊氏が8機種を試聴するほか、参考までにヴィンテージモデル2機種を聴いています。
その後に続いて、あの新 忠篤氏と薬師寺純平氏が、お気に入りのSP・初期モノラルLPを持ち寄って、イコライザーカーブを変えながら、再生を実践しました。音楽の録音制作の生まれたての頃の音楽はとにかく音楽としての楽しさが伝わってきます。
この特集を参考に、この秋、ぜひモノラルレコード再生にチャレンジしてはいかがでしょう?
小林 貢コレクション
オープンデッキに夢中
第55回
今回の「オープンデッキに夢中」は、本連載が始まった直後19号で取り上げた伝音(現デノン)の「DH-610S」を再度取り上げることになりました。今回採り上げることになった「DH-610S」は、2トラ・サンパチのコンシュマーモデルで、本稿の編集担当の石島の父が所有していた個体です。「デンオン」のオープンリールデッキのこれまでの歴史を振り返るとともにその音を聴いてみました。
新連載
レ・レ・レ・トーク
第1話
今号から新しく始まりました、レコード店を訪問し、楽しくお買い物をするという連載です!! 田中伊佐資氏がナビゲーターとなり、レコードコレクターのゲストを招いて、おしゃべりしながら一緒に買い物をした楽しい記録を対談形式でお届けしております。今回のゲストは紙ジャケ探検隊を運営するほか、レコード・コレクターズ(ミュージックマガジン社刊)でも健筆を奮っておられる真保安一郎さんのおいでいただきました。買い物のテーマ(縛り)というものも設定しており……今回のテーマは「60年代の録音」!!さぁ、そんな買い物が展開されたのでしょうか。訪問したお店は横浜の「中古レコードのタチバナ」です。
寺島靖国のオーディオ散歩
見たい、聴きたい、話したい
第26話「青ちょうちんを訪ねる」
オーディオのある場所にお散歩しがてら訪ねるという今号の“寺島散歩”の行先は「青ちょうちん」。なんと、ウエスタンの16Aホーン+555レシーバーがドーンと置かれ、並々ならぬ音が鳴っているというおでんのお店です。青ちょうちんのオーナーである秋山英登さんの只者ではないオーラと、84歳の寺島さんの現役感をご堪能ください。